牛を、食する。

私は、ベジタリアンでもヴィーガンでもない。雑食である。

でも最近お肉を食べることに対して、少し考えるようになった。

知らずにいても問題はないんだろうけれど、知りたいと思ったから。
知りたいと思った流れは下記の通り。

1、お肉の品質や栄養について知りたい(餌や抗生剤に問題はないのか)
 ↓
2、どうやって飼われているのか気になる(せめて飼われている間はある程度自由に幸せであってほしい)

3、畜産業が環境破壊と結びついているらしいがどういうことなのか

子どもの頃、住んでいる家の近くにあるエリアがあった。お肉を解体(つまり牛を屠殺)して販売するお仕事をされる方が多いエリアである。
お肉は臭いがする。生臭い血の臭いがなんとなく漂うそのエリアについて、小さい頃は特に何も感じることはなかったのだが、少し大きくなった頃に「部落」と呼ばれ差別の対象になっていたと親から聞いた。
私が子どもの頃にはすでに、部落という呼び方も差別もなかった(と思う)し、その近辺で安くておいしい焼肉屋さんがあったので家族で行ったりもしていた。差別する理由が全く見当たらなかった。

そして、子どもながらに発見した。
「お肉を解体するという物凄い仕事があるということ(食肉処理業という業種になるのかな)(余談だけど後に辻調に通う人から解体用の包丁ってのがあって高くてお金が足りないから援助してとたかられたことがある)」
「お肉を解体する仕事は昔は野蛮だから?なのか差別されていて、今ももしかしたらそのように思う人がいるかもしれないということ(でも自分は全くもってその感覚がない)(とは言え、殺すことは自分ではしたくない)」
「誰かがやらなければ、お肉を食べることはできないこと」

子どもの頃の私は、野菜嫌いでお肉大好き。魚の方が好きだったけれど、なんの疑問も持たずに、バクバク食べていた。そういうこともあり、むしろお肉を解体してくれる人に対して感謝の気持ちでいっぱいだった。

そんな子どもだった私も大人になった。
でも、食肉用に飼われている牛がいること(豚なども然り)を知っても、その前段階には何一つ疑問を持っていなかった。

肉屋さんに行ったら大きなブロック肉があったり、海外で豚が丸ごと吊るされたりしているのを見ても、「わぁすごい!そしてちょっと怖い」ぐらいにしか思っていなかったし、それが生きている牛と結びつくことはなかった。スーパーに行けば綺麗にスライスされてパック詰めされているお肉を見て「美味しそう!」と感じていた。
そしてその感覚はまだ抜けずに、現在進行形でもある。

ただ、世界の中でもゆるゆるな日本の食品添加物や農薬のこと、人口が増えてきて昆虫食や代替肉が話題になってきていること、畜産業が環境破壊に拍車をかけていること、健康や食べること、生きることを調べ始め、ようやく食肉のことにまでたどり着いた。

私はお肉を食べないと力が出ない気がしているし、これからもたくさんではなくても食べたいと思っている。
でも、ちょっと待ったな気持ちになった記事がある。

私は一ヶ月後、この牛を殺します。〜私がヴィーガンにならないと決めるまで〜

こういう情報に限らずではあるけれど、インターネットの情報だけで判断するのは危険なので、自分で足を運んで取材をしたり(趣味でここまでできないな〜と思うけど。だからこの人は凄いなと。)、本を読んだりしてもう少し考えたいけれど、私が一番言葉を失ったのは、繁殖の部分。

人工授精なんて言えば聞こえは悪くないけど、そこまでしてお肉食べないといけないのか、という気持ちにやっぱりなる。自由に動き回れない環境なのも、抗生剤などを混ぜられた餌を食べさせられたりするのも、アニマルウェルフェアではない。ただ、そういうものの上に、今の自分の生活は成り立っていて、そこを否定することはできない。

実際、牛肉っておいしい。

狩猟民族だった頃のように、猪などを時々狩りでとっていただくことができれば、それがいいのかもしれないけれど、非現実的すぎる。飼わないと、明らかに足りないから。

養殖の魚もなんだかな〜と思う。鶏肉も、早く育つように改良されていっていたりと心苦しい。豚だって。フォアグラ問題もあるし、キリがない。

環境問題についても、糞尿や水の汚染、牛のゲップなどがよくないと言われているけれど、人間が増えて肉食の人が増えているのだから、そりゃそうでしょという感じである。

考えるのをやめたくなる。知らないふりをして今まで通り、お肉の特売日に喜んで買ったり、お祝いの時に焼肉屋ステーキを食べたりしたい気もする。きっと、それでもいい。

でも知ってしまったが故に、後戻りできないことがある。
ぼーっと、なんとなく食べて「おいしい」とだけ思うことはもう許されない。
お肉を買うときやいただくときに、感謝をするようになる。

牛たち動物に、育てる人に、この環境に、感謝の気持ちが自然と芽生える。

私はお肉を食べるなとか、飼育環境がどうこうとか、言うつもりはない。

ただ、知ったことによって、感謝をする。すると、より美味しくいただける気がしている。
(まあこのレベルの答えなので、やっぱり興味のない人は知らなくてもいいのかも)

急にヴィーガンになって体を壊す人を2人ほど見たので、なんでも完璧主義になったり極論へ走るのは注意が必要。

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自分の中の決まりを作った。

・安さの裏を考えて、安いという理由ではお肉を買わない
・たくさん食べようとしない
・出来るだけどのような人がどのような環境下で育てているかわかるものを選ぶ
・昆虫食や代替肉には手を出さず、少しのお肉やお魚で満足する思考と身体になる

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貧乏だからっていうのもあるけど、割と粗食な我が家。

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ABOUTこの記事をかいた人

夫と子ども3人の家族5人で神戸で暮らしています。 アロマテラピー検定1級、AEAJアロマテラピーアドバイザー。 趣味は寝るコト外で遊ぶコト。 シンプルな生活、エコ、農業、建築や旅に興味あり。 日々のことを徒然と書いています。