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執筆者の写真official

バリウムの辛さと、骨密度の低さと、視力の不安。

本日初めて胃の検査をした。 噂では辛いらしいが、そうでもないと言う人もいる、バリウム。 どうか自分はそう辛くない方であって欲しいという願いも虚しく、とにかく苦手な検査だった。 あの不味い液体はどうにかならないのか。粘性がありすぎな上、変な甘い味もあり、粘土をとかしたものと相違がないレベル。 幼少期に苦手な食べ物が多く、それらのほとんどは匂いや味に嫌悪感があったためだったが、どうにか鼻を摘んで噛めても、最後の最後、飲み込む事がどうしてもできなかった。 流し込むために水や牛乳をどれだけ飲んだことか。 そこまでして食べないといけない理由がわからず、いつもいつも非常に苦労した。 (その野菜とは、小松菜を筆頭に、ピーマン、人参、春菊、ほうれん草、ブロッコリー、ゴボウなど) ゴーヤやセロリは苦手な子供も多く、大人も子供が好きな味ではないと分かっているため、食べることを強要されなかったのだが、なんせ人参なんて毎食でる。 今思うと、本当に頑張った。幼少期に頑張ったことなんてなく、続けることのできたことも皆無だが、苦手な食べ物を食べるということだけは、なんとか無理をしつつ頑張った。褒めてあげたい。 そのおかげなのか、いつしか嫌いではあるけれど食べれるようになり、一人暮らしをするようになってからは、調理法を工夫したりしてほとんど克服した。

日常の食べ物で、飲み込めないものは、無くなったと思っていた。 まさか、食べ物でもない謎の不味い液体を飲まされる日が来るとは。 そしてそれが唯一の飲み込めないものとなるとは。 来年もまたあの気持ち悪いものを飲まないといけないと思うだけで、吐きそう。 ついでに、その後の下剤で速攻でお腹を壊し、頻繁にトイレに行く羽目になったことも二度とバリウム検査をしたくない理由の一つ。 来年はバリウムなしの検診にしてもらおうと思う。

そもそもバリウムの検査で何がわかるのか、大したことないだろう、とやっぱりちょっとは気になったので調べてみると、胃癌や食道癌、胃潰瘍など発見するのが難しく、かつ遅れると命に関わるような重大な病気を発見しやすいとのこと。 それらの病気を早期発見するに越したことはないけれど、だからと言って謎の異物を飲むという行為を許容できるかというとそうではない。 医学は進歩しているというけれど、もっと良い検査はないものか。

そして興味本位で行った骨密度検査ではまさかの70歳台レベルの骨密度の低さ。 「過度なダイエットはしたことありませんか?」「ないです」 「親族に骨折しやすい人、した人はいませんか?」「いないです」 「外で体を動かしていますか?」「はい」 「・・・」 なぜ??? 確かに、運動部だったことはない。カルシウムは意識して取ってはいない。 だがチーズは好きだし、小魚も好きだし、納豆も食べるし、外で遊ぶのも好きだし、結構よく歩くし、まさか骨密度が低いだなんて。 骨折したくない。歩けなくなったりしたらと考えただけで悲しくなる。 またもやちょっと調べてみると、甲状腺ホルモンに異常があるのかもしれないだなんて思えてきて不安は増大する一方。骨太で華奢とは程遠いのに、太い骨の中はスカスカとなると情けなさすぎる。 ぐずぐずと悲観してもしょうがないので、運動したり日光に当たったり、カルシウムを取ってみたり、あとは良く休養しようと心に誓う。

最後に、問診票にあった「目が霞む」的なところにチェックしたのに、何も聞かれず。 裸眼だが、右目を左目の視力に差があるため、体は歪み肩こり頭痛もしやすいので片方だけでもコンタクトなどをするべきなのか、実は気にしているのだが、検診してもしても誰も何も言ってくれないので、おそらく放っておいて問題ない範囲なのだろう。 パソコン仕事が増え、年齢も重ね、目がとにかく疲れる気がする。モヤがかかることもある気がする。見えにくくなっている気がする。 そう思っての、問診票のチェックだったが、きれいに無視され、視力検査もむしろ2年前より微妙に良い結果となり、自分の中の違和感は誰にも伝わることなく流された。 メガネが信じられないくらい似合わないため(目と目が近すぎるのが原因だと思う)もし見えにくいことになったらコンタクトだと漠然と思っているが、コンタクトはコンタクトで、目に入れるという事が嫌でしょうがない。怖い。 そうこうしているうちに、老眼でメガネをすることになる予感。 今は程よく見えないため、都合の悪いところ(自分の顔とか、顔のシミとか)はぼんやりとしか見えず、嫌いな人の顔もぼんやりとしか見えず、若干の視力の悪さは、日常生活に役立っている部分もある気がする。 ぼんやりとしかみない癖がつき、ただでさえ覚えられない人の顔が覚えられない。ちなみに名前も覚えられない。

こうして、年に一度の健康診断を終え、一通り気になる病気のことなども調べ、そのことに時間を費やして一日が終わったのである。

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