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執筆者の写真kayo

六甲山は、車で30分。

六甲山は、広島で生まれ育った私には、なんの思い入れもない山の一つだった。

その存在を知ったのは、まず阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」。

六甲山から吹き下ろされる風?で、ホームランが出にくいとかなんとか。


で、次に知ったのは、六甲山に夜景を見に行こうとサークルなどで出かけた学生時代。

道中、六甲山で捨てられた人がいるとか、六甲山に心霊スポットがあるとか、脅されながら車にゆられ着いたら、キラキラと夜景が広がっていた。

しかし、ふ〜ん、と思ったぐらいであった。(感受性のなさよ)

神戸の人は、ここで夜景を見るのね、なるほど〜ぐらいのもので、夜景って何が楽しいのかなとも思っていた。


時を重ね、今。

六甲山が年々クリアになっていき、自分の生活と密着してきた。

牧場や植物園やアートイベントで楽しんだり、ただ有馬や三田の方に向かう時に越えるものだったり。

六甲山が再開発されつつあるので、行く機会は増えるかもしれない。


先日は、知り合いの六甲山のおうちにお邪魔してバーベキューをした。

ただただ湿気が多くて暑い日だったけれど、六甲山頂は違った。

木々が呼吸してます、という空気と風が心地良くて、日差しも適度に遮られ、自分の細胞も喜んでいるようだった。


森に住むとか、山に住むっていうのは、今の私には現実的ではないけれど、ときどきニュートラルな感覚を取り戻しに行くのもいいなと思っている。

キャンプがはやるのもわかるんだけど、私はキャンプのための車も道具もないので、六甲山をキャンプ代わりに使いたい。

車で30分で手に入る環境としては、すごくいい。神戸が、山と海に囲まれた街でよかったって思う。




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